魔術士オーフェンは魔術が実在するファンタジー小説だが、一般的な「剣と魔法」的な世界観とはかなり違っている。一般人は現実の近代のようにスーツやTシャツなどに身を包み、一部を除いて剣などを持ち歩くことは殆ど無い(市街地での剣の所持には警察等への届出が必要という事になっている)。大都市には近代的な水道が整備され、高層建築物も数多く作られるなどその文化的・科学的水準は高い。主な照明はガス灯である。貨幣制度も発達しており、キエサルヒマ大陸の何処でも価値が変わらない金貨や銀貨と、地域や塩の相場で価値の変動するソケット(ソルト・チケットの略)紙幣が流通している。蒸気機関もほぼ実用段階に達しており、国家機密であるとされているが発電機も実用化されているらしい。実験段階で性能・信頼性は低いが拳銃などの銃火器も製造されている。
また、この世界において、魔術は重要な要素となっているらしく、喫茶店の氷の作成から医療の最終手段まで幅広く利用されている。そのため、魔術士の社会的地位は高く、最優秀の能力の持ち主なら王宮にさえ勤務できる。ただし、かつては魔術士に対する偏見が横行して「魔術士狩り」が行なれた時代(約200年前)もあり、現在でも地域によっては宗教上の理由などにより魔術士が迫害される事もある。
オーフェン
本作の主人公。20歳。元「牙の塔」の魔術士。本名はキリランシェロ・フィンランディ。両親は生まれてまもなく死亡しており、孤児院で育った後「牙の塔」に入学。やがて最強の魔術士を集めたチャイルドマン教室に所属し、戦闘技術、中でも暗殺技術を叩き込まれ、「サクセサー・オブ・レザーエッジ(鋼の後継)」という二つ名で呼ばれる程のエリート候補生になった。「アーティスティック・バトル・アスリート(戦闘芸術品)」とも。15歳の若年で宮廷魔術士「十三使徒」に推挙されるが、審問に失敗。その直後、ある事件が元で自ら「牙の塔」を離反、以後オーフェンを名乗り、様々な場所と職を転々としてトトカンタに流れ着く(この時点でのトトカンタでの物語が『無謀編』である)。更にトトカンタでアザリーと再会したことをきっかけに、クリーオウやマジクと共に再び各地を転々とする事になる(ここからが『はぐれ旅』の物語)。尚、塔を出奔してからトトカンタへ流れ着くまでの経緯が描かれた物語が『無謀編』に存在する。
オーフェンとは「牙の塔」離反時に「僕は孤児(オーフェン)だ!」と叫び、つけた偽名である。また、正確には孤児「オーファン」の綴りは「Orphan」だが、「オーフェン」の綴りは「Orphen」である。元は「オーファン」として提出、以後編集者との話し合いで「オーフェン」に直されたことがファンブックにて語られている。
黒髪黒目、更には全身黒ずくめの服装と、とにかく黒を好む(黒魔術士の習性、とは本人の弁)。性格は「キリランシェロ」時代とは正反対で、粗暴で大雑把、何かにつけて暴力を振るう傾向にある。「キリランシェロ」時代は、素直で二人の姉に振り回され続けているような性格だったため、イールギットなどその頃の知り合いにキリランシェロである事に気付いてもらえなかった事もあった。
魔術士として仕事をすると身元が割れるため非合法(モグリ)で金貸しを営んでいるが、業績はほとんど上がらず、金には常に困っている。そのため月一回の缶詰爆安市は生命線。彼にとってこれまでで最高の贅沢とは「特売日を逃したために通常値段の桃缶」らしい。
ピアノが弾けるが、いつどこで習い覚えたかは作者にも謎。
工作も得意らしく、『無謀編』では時々、レンガやテーブルを破壊するほどの威力のある鉄球を発射する「エドゲイン君1号」や、ダイアン部長刑事の発注による「無能な部下を怪我させずにいたぶる」為の器具「ボンバー君」1~7号などを製作している。
作者による「はぐれ旅」の後日談構想では天人種族の遺産の無断使用、聖域と接触して壊滅させた罪、大陸結界の破壊等の罪により歴史上最大の罪状により王権反逆罪の賞金首になる。貴族連盟の殺し屋に追われながら魔王オーフェンとして名を広め、結界消失後のキムラック大崩壊において派遣警察を撹乱して教主や死の教師を救助などにより王権反逆罪を重ね、最終的に信仰の拠り所を失ったキムラック教徒たちといっしょに大陸の外に出ていく模様。
クリーオウ・エバーラスティン
ロマネ スラッ ピロシキ 地上SEO 舌切雀 かばいろ ルート マリーゴ ムービン ムレザー カミング モダン フェド セット ライト ヨーガ プティカル パワポ フェイ ひちく 芽ばえ ムーブ 紅い川 キワノ カルソン まだい リリース ヨーソロー ズンバ トアル ヒアシンス ザフスタン おたる あまおう ピンチ カシス ハウス ジョホール スプライ ロード スハマ キャット レディ 葦の恋 セラミック バジル ダーツ 承平上位 チムニ プラセ
金髪碧眼の少女。17歳。商業都市トトカンタに在する豪商・エバーラスティン家の末娘。興味本位でオーフェンたちについてくる。
商家のお嬢様だが、姉のマリアベルと同じ学校に通うのが嫌で一般市民と同じ学校に通い『戦争クラブ』に所属していた。そのため剣の技術には覚えがあるらしく、何かと剣を持ちたがるが、技術的には人よりも多少腕が立つ程度である。(主に剣を持って)無茶な行為をするが、その行為が必ずしもマイナスになるかというとそうでもなく、寧ろ窮地の自身やオーフェンを救ったりしている事もある。性格はオーフェン曰く「じゃじゃ馬・我がまま・世間知らず・刃物無しにはベッドに入れない猟奇娘」。前髪が2対の渦巻き状になっているという特異なロングヘアであり、「渦巻きから光線を出しそうだ」とも言われたことがある。性格とは裏腹に料理やベッドメイクなど家事は得意であるが、何故かオーフェンたちに料理を作ると材料を台無しにしてしまう。マンガ版『はぐれ旅』4巻以降、ディープドラゴンのレキを頭に乗せていることが多い。
『魔術士オーフェンはぐれ旅』のみ登場